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本選一回戦Aブロック(3/7〜3/10)総括
文責:空気擦過 ◆US2VTGbXvQ

 本選のスタートは、予選終了の三日後とされた。

 3月4日に予選は大過なく終了、その余韻覚めやらぬ翌3月5日、エキシビションとして公式マスコットの名称募集投票が行われ、有効票7票中4票を集めた「もちギコ」に決定した。もう一日をはさんで、3月7日、いよいよ本選トーナメントが幕を開けた。

 本選一回戦は、一日に2試合を同時に行い、投票者は各試合のエントリーから一国ずつを選び、それぞれにつき一票ずつ投じる(もちろん一方の試合のみに投票することもできる)という形をとった。

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○第1試合(2003/03/07) 有効票総数=20

   北朝鮮  VS  オランダ王国


○第2試合(2003/03/07) 有効票総数=24

   パラオ共和国  VS  マカオ


 本選の第一日目。三日ぶりの試合で投票者も気がせいたためか、開始コールより前に2票が投ぜられる一幕も。この日の二試合は、まさに両極端な結果となった。
 第1試合、ネタ王国・<<北朝鮮>>が、またしても開始早々の支援物資大量投下を受ける。しかも今回はハァハァ系。さらに二回戦に備えて物資を温存した旨宣言するという余裕まで見せた。しかし<<オランダ王国>>も逆にハァハァ物資をお返しに投下するなど食い下がり、得票のほうはまったく開かない。知名度もともに高く、対日感情の悪さという点でも通じるもののある両国、投票者も迷いを禁じ得ず、第1試合のみ棄権するものもちらほら。
 一方の第2試合。<<パラオ共和国>>と<<マカオ>>、ともに小国(一方は「国」ではないが)であり、名前も似ていなくもない両者。こちらは打って変わって一方的な試合になった。最初からひたすらパラオに票が入る。予選のとき以上に容赦のない展開で、終わってみれば22対2の完全なワンサイドゲーム。マカオの2票は、三カ国以上の対戦となったカードを除けば、本選一回戦での最少得票記録となってしまった。
 第1試合のほうは、終始競り合いの末、ふたを開けてみればなんとともに10票。規定により両者勝ちあがりとなるが、北朝鮮は予選に続いて10票とって一位タイ、という見事なまでの結末、これもネタ国家の本領発揮というべきか。23:00に入った最後の票に、「第1試合は両者勝ちあがりにならないかなと思うぐらい」とコメントされていたが、それが現実のものとなった。

【第1試合勝者:両者10票獲得、引き分け。規定により双方勝ちあがり】
【第2試合勝者:パラオ共和国=22】

 

 

○第3試合(2003/03/08) 有効票総数=23

   スイス連邦  VS  香港特別行政区  VS  
      セント・ヴィンセントおよびグレナディーン諸島  VS  
         フィジー諸島共和国  VS  ベリーズ


○第4試合(2003/03/08) 有効票総数=23

   サウディ.アラビア王国  VS  アイスランド共和国


 規定の定めと運命のいたずらで、五カ国総当りという対戦となった第3試合。しかし、無風区だった予選06組を二位タイで通過した<<セント・ヴィンセントおよびグレナディーン諸島>>、<<フィジー諸島共和国>>、<<ベリーズ>>の三カ国は、試合がすすむにつれ完全に蚊帳の外に追いやられる展開。予選05組をスペインとともに一位タイで通過した<<スイス連邦>>と<<香港特別行政区>>の、事実上の一騎打ちとなっていった。はじめ先行したスイスを、香港、フィジーが追撃にかかる。フィジーはすぐに力尽き、夜に入ると香港とスイスが一進一退のせめぎ開いを展開。セント・ヴィンセントおよびグレナディーン諸島、ベリーズにも遅ればせながら票が入り始めるも、すでに大勢は決していた。全体としてスイスにやや分があった形で、二回戦進出決定。香港は1票届かず涙を呑んだ。予選06組二位タイの三カ国は、そろって2票であった。
 第4試合は、片や国土の大部分を沙漠に占められた<<サウディ.アラビア王国>>、片や北の果ての<<アイスランド共和国>>と両極端な自然環境に彩られた両国の対決。片や大産油国、片や地熱に水素というエネルギー大国同士でもあるこの両国の試合、先行したのはサウディだった。ところが日が落ちると、アイスランドが巻き返しを開始。完全に試合をひっくり返す。サウディも食い下がりはしたものの、終わってみればアイスランドが二桁得票で快勝した。

【第3試合勝者:スイス連邦=9】
【第4試合勝者:アイスランド共和国=14】

 

 

○第5試合(2003/03/09) 有効票総数=25 

   イタリア共和国  VS  ネパール王国


○第6試合(2003/03/09) 有効票総数=25 

   アルゼンティン共和国  VS  ヴィエトナム社会主義共和国


 両カードともアジア勢が登場した日だが、明暗が分かれた。
 第5試合、予選09組をダブルスコアで通過した<<イタリア共和国>>。対する<<ネパール王国>>はケニアを1票差で振り切って本選に進んできた。試合を終始リードしたのはイタリア。ネパールも地味に票を拾うものの完全に押し切られ、イタリアがトリプルスコアの圧勝。
 第6試合は南米勢唯一の本選進出、<<アルゼンティン共和国>>が登場。予選で同じ南米勢のパラグアイを1票差で退けた<<ヴィエトナム社会主義共和国>>が相手だ。こちらはヴィエトナムがはじめから順調に票を伸ばしていく。アルゼンティンも昼間や最後の一時間を中心に票を重ね、接戦に持ち込むが、予選で見られた支援物資の投下もなく、リードを許す。結局3票差でヴィエトナムが勝利した。

【第5試合勝者:イタリア共和国=19】
【第6試合勝者:ヴィエトナム社会主義共和国=14】

 

 

○第7試合(2003/03/10) 有効票総数=25 

   スウェーデン王国  VS  アンティグア・バーブーダ  VS  ミャンマー連邦


○第8試合(2003/03/10) 有効票総数=28

   グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国  VS  ルクセンブルク大公国


 第7試合は三カ国の激突。激戦の予選14組を二位タイで通過した両国、一時はトップかとも思われる勢いを見せた<<ミャンマー連邦>>、終盤一気の滑り込みで本選進出を決めた<<アンティグア・バーブーダ>>に、予選で13票をとった<<スウェーデン王国>>が立ちはだかる。序盤はミャンマーとスウェーデンが競り合い、アンティグア・バーブーダが追う形。しかし日が昇るとじりじりとスウェーデンが引き離しにかかる。夜に入ってもスウェーデンの勢いはやまず、追いすがるミャンマーを完全に突き放し、ダブルスコアで勝利した。一方アンティグア・バーブーダはわずか1票、三カ国の試合だったとはいえ、本選最少得票記録を塗り替えることとなってしまった。
 第8試合はヨーロッパ勢同士の激突となった。予選で大暴れのヨーロッパ勢、しかし本選でヨーロッパ勢同士が当たるのはこれが初めてである。こちらは<<グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国>>が大国の貫禄を見せ、序盤から<<ルクセンブルク大公国>>を圧倒。終始その流れは変わらず、結局イギリスが23票とって圧勝。パラオの22票を上回る、この時点での本選最多得票となった。

【第7試合勝者:スウェーデン王国=16】
【第8試合勝者:グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国=23】

 

本選一回戦Bブロック(3/11〜3/14)総括
文責:空気擦過 ◆US2VTGbXvQ

 本選一回戦も早くもAブロックが終了、この日から本選Bブロックの各国が登場する。

 予選の戦いぶりを見ても、比較的粒のそろったこのブロック、果たしてどのような結果が待ち受けているのだろうか。

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○第1試合(2003/03/11) 有効票総数=26

   ベナン共和国  VS  バングラデシュ人民共和国


○第2試合(2003/03/11) 有効票総数=24

   リヒテンシュタイン公国  VS  大韓民国


 この日登場する国々は、予選ではいずれも劣らぬ集票力をみせた。
 まずは第1試合、予選では序盤の出遅れをものともせず、一位通過を果たした<<バングラデシュ人民共和国>>。今回も<<ベナン共和国>>に先行を許す苦しい展開となる。だがゾマホン効果は今回も健在だったばかりか、むしろますます勢いを増していた。午前中は差が開くばかり、午後に入ってバングラデシュにようやく盛り返す機運がでてきたが、完全に焼け石に水。ベナンのダブルスコアでの圧勝となった。ベナン以外のアフリカ勢は、結局本選一回戦までに姿を消している中、この勢いがどこまで続くか、ひとつの見所である。
 第2試合も、片や終盤の連続得票が印象的だった<<リヒテンシュタイン公国>>、片や大量12票を獲得している<<大韓民国>>と予選ではともに強い印象をとどめている国同士の対戦。しかしふたを開けてみればこれまた一方的な試合展開になった。最初からリヒテンシュタインの独走。午後に入ってから韓国もようやく票が入り始めるが、もう挽回できない大差がついており、夜に入ってもさらに差を広げられた。結局アジア勢二カ国がそろって大敗、一回戦敗退の憂き目を見ることとなった。

【第1試合勝者:ベナン共和国=18】
【第2試合勝者:リヒテンシュタイン公国=18】

 

 

○第3試合(2003/03/12) 有効票総数=26

   スペイン  VS  モナコ


○第4試合(2003/03/12) 有効票総数=25

   エティオピア連邦民主共和国  VS  ユーゴースラヴィア連邦共和国


 Bブロックの二日目。この日も二試合ともに好カードの予感。
 第3試合、ともに地中海に面する君主国同士の対決。先行したのは<<スペイン>>だった。しかし<<モナコ>>もじりじりと追いすがり、日中から宵の口だけ見れば互角以上の戦いをみせる。しかし夜も遅くになると再びスペインが延びていく。ラスト30分は完全にスペインの天下。結局ダブルスコアに迫る快勝を飾った。
 第4試合は「連邦」国家同士の対戦となった。かたや連邦崩壊が決定した<<ユーゴースラヴィア連邦共和国>>。一方の<<エティオピア連邦民主共和国>>も、エリトリアが分離独立して間もない。厳しい状況にある両国、先行したのはユーゴースラヴィア。エティオピアも意地を見せるも、一日を通して苦しい展開を許す。特に夜に入って強さを見せたユーゴが二回戦進出を決める。
 試合終了後まもなく、驚愕のニュースが飛び込んできた。セルビア首相のジンジッチ氏が銃撃されて重傷を負い、その後死亡したとのこと。くしくも本トーナメントでの旧ユーゴの勝利の日にもたらされた悲報に、一同黙祷。

【第3試合勝者:スペイン=17】
【第4試合勝者:ユーゴースラヴィア連邦共和国=16】

 

 

○第5試合(2003/03/13) 有効票総数=31

   ヴァチカン市国  VS  ガンビア共和国  VS  ミクロネシア連邦


○第6試合(2003/03/13) 有効票総数=32

   フィンランド共和国  VS  ベルギー王国


 この日の二試合は、ともに大接戦。有効票総数もBブロック最多の熱戦となった。
 第5試合、予選09組を二位タイで通過した<<ヴァチカン市国>>と<<ガンビア共和国>>、そして予選10組で他を引き離して一位通過の<<ミクロネシア連邦>>。のっけからヴァチカンとミクロネシアの競り合いになる。当初ヴァチカンがリード、すぐさまミクロネシアが追い越すが、またしてもヴァチカンが抜き返す、という一進一退の展開に。日が昇ると、ミクロネシアがやや巻き返しにかかり、夜にいたっても両者の壮絶な競り合いが続いた。結局、2票差を制して勝利したのはヴァチカン。予選を二位タイで通過した国としては唯一、二回戦に駒を進めた。ガンビアは両者の狭間で3票止まり、予選の得票を下回った。
 ヨーロッパ勢同士の対決となった第6試合も競り合いの形勢に。<<ベルギー王国>>が先行したと思うと、すかさず<<フィンランド共和国>>が追いつき返す、といったていで、未明のうちはベルギーややリードで進行。しかし日が昇ると、フィンランドが一気に票を重ねにかかる。フィンランドの優勢は夜に入っても揺るがず、ベルギーも食い下がるものの結局6票差をつけられて終了した。

【第5試合勝者:ヴァチカン市国=15】
【第6試合勝者:フィンランド共和国=19】

 

 

○第7試合(2003/03/14) 有効票総数=25

   ソロモン諸島  VS  フランス共和国


○第8試合(2003/03/14) 有効票総数=26

   フィリピン共和国  VS  トルコ共和国


 第7試合は好対照の両国。かたや常任理事国の一角、予選も堂々の一位通過の<<フランス共和国>>。片や南洋の小さい島国ながら、歴史を知る投票者の支持篤い<<ソロモン諸島>>。このミスマッチ対決、序盤飛び出したのはソロモン諸島のほうだった。すぐさまフランスが追いつき返そうとするが、日が昇ってもソロモン諸島がなおも逃げにかかる。フランスの巻き返しが本格化するのはようやく夜に入ってから。特にラスト一時間は健闘したものの、コンスタントに票を取り続けたソロモン諸島を最後まで捕らえることはかなわず、ソロモン諸島が見事「金星」を挙げた。
 第8試合のほうは、<<トルコ共和国>>が予選に引き続いて最初から飛ばす。<<フィリピン共和国>>もぽつぽつと票を集めるものの、到底追いつける感じではない。先に行くほど票差が広がり、結局トルコがBブロック最多の21票という大量得票をたたき出して圧勝した。

【第7試合勝者:ソロモン諸島=15】
【第8試合勝者:トルコ共和国=21】

 

本選一回戦Cブロック(3/15〜3/18)総括
文責:空気擦過 ◆US2VTGbXvQ

 本選一回戦も折り返し点に入った。

 前半と後半でかなり毛色が変わる感のあるこのブロック、どのような戦いになるのか。

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○第1試合(2003/03/15) 有効票総数=27

   ルーマニア  VS  オーストリア共和国

 

○第2試合(2003/03/15) 有効票総数=24

   アラブ首長国連邦  VS  アメリカ合衆国

 

 第1試合は本選4試合目となるヨーロッパ対決だ。まず抜け出しにかかったのは<<オーストリア共和国>>。支援も投下され、いい感じの滑り出しだが、<<ルーマニア>>もさるもの。こちらも「ドラキュラ」関係の資料が投下されたりして、すかさず追い上げにかかる。しかし全体を通じてリードしたのはオーストリア。終盤でも優勢をさらに強固にし、互いに多くの支援が投下された熱い戦いを制した。
 第2試合はある意味すさまじい展開に。ともに予選での得票は少なかった<<アラブ首長国連邦>>と<<アメリカ合衆国>>の対決。(両国名を以下アルファベット三文字で表す)最初にリードしたのはUAEのほうだった。支援も順調に投下され、再び金星なるかとばかりに奮闘を見せる。しかしUSAも、予選の南北朝鮮同様「好感」とは微妙にずれた投票が散見されたとはいえ、じりじりと巻き返しにかかる。夜に入って次第にUSAが票を伸ばし、序盤のUAEのリードを打ち消したかと思われたが、最後の最後でドラマが待っていた。ラスト一時間となったところで再びUAEが票を伸ばし、前日のフランスに続き大国が消えるかと思われた矢先、最後の最後、23:00ジャストに2票を得たUSAが追いついた。23:00ちょうどの票で単独二位に這い上がった予選に続いての、土壇場でのUSAの粘り、これは単なる偶然なのだろうか。Aブロック第1試合に続き、本選二試合目のドローゲームとなった。

【第1試合勝者:オーストリア共和国=17】
【第2試合勝者:両者12票獲得、引き分け。規定により双方勝ちあがり】

 

 

○第3試合(2003/03/16) 有効票総数=24

   クロアチア共和国  VS  ギリシャ共和国


○第4試合(2003/03/16) 有効票総数=24

   ブルガリア共和国  VS  ポルトガル共和国


 この日登場したのはすべてヨーロッパ勢。そして、接戦の末の一位通過国と、二位通過ながら有力国を向こうに回しての善戦を見せた国がぶつかる、という形の二試合。しかし、試合展開は対照的だった。
 第3試合、最初の一票こそ<<クロアチア共和国>>だったが、後は完全に<<ギリシャ共和国>>の天下。支援投下も順調で、組み合わせが楽だったとはいえ予選一位通過国のクロアチアに、3票しか与えぬ完勝だった。
 他方、第4試合は打って変わって大接戦。先手を取ったのは<<ブルガリア共和国>>。しかしすぐに<<ポルトガル共和国>>が抜き返す。午前中はポルトガルやや優勢で推移した。ところが、次第に風向きが微妙に変化してくる。午後に入り、支援物資つきの投票が目に付き始め、巻き返しにかかるブルガリア。ポルトガルも負けじと21時台に票を重ねる。競り合う展開のままラスト一時間に突入すると、ここでブルガリアが一気に票を稼ぎ、これで勝負は決した。両者の得票差はわずか2。
 結局、物資の量が勝敗を分けたのか。そんな感じもする日だった。

【第3試合勝者:ギリシャ共和国=21】
【第4試合勝者:ブルガリア共和国=13】

 

 

○第5試合(2003/03/17) 有効票総数=37

   ブータン王国  VS  ナウル共和国


○第6試合(2003/03/17) 有効票総数=34

   インド  VS  チェコ共和国


 有効票総数はこの時点で一位・二位。一回戦全体でも、これを上回るのは「アイルランドラッシュ」のDブロック第2試合だけである。
 有効票総数新記録を樹立した第5試合。試合展開のほうも、一回戦屈指の好試合となった。
対戦する両国はともに小国ながら、予選で二桁得票をマークした「強豪」国同士。ヒマラヤの小王国<<ブータン王国>>は、突出した得票で堂々の一位通過。一方、国家消滅の危機に瀕する南洋の島国<<ナウル共和国>>も話題性(という言い方もなんだが)があり、二位通過とはいえブータンを上回る13票を獲得している。まずリードを奪ったのはナウルだった。午前中は完全に圧勝ペースで進行。しかし予選のときも、伸びだせば一気だったブータン。昼過ぎから宵にかけて、ブータンの反撃が始まる。20時代に再びナウルが突き放しにかかるが、21時前後からいよいよブータンの本格的な反攻が始まる。立て続けに支援物資が投下され、次第に差を詰めていくが、ときすでに遅く逆転にまではいたらなかった。しかし敗れたとはいえ、一回戦で敗退国としては最多の16票を取ったブータンも、十分善戦したといっていいだろう。
 第6試合は、予選4位の18票をとった<<インド>>が先行し、<<チェコ共和国>>が追撃する展開。チェコは特に日中、票を重ねていい追い上げを見せる。しかし日が落ちて、夜もふけるにつれて再びインドが票を伸ばして差を広げ、追いすがるチェコを振り切りダブルスコアの貫録勝ちをおさめた。

【第5試合勝者:ナウル共和国=21】
【第6試合勝者:インド=23】

 

 

○第7試合(2003/03/18) 有効票総数=26

   マレーシア  VS  パプア・ニューギニア


○第8試合(2003/03/18) 有効票総数=26

   ドイツ連邦共和国  VS  ジャマイカ


 前日の熱戦を終え、次なるブロックの開幕を前にして、やや中休みといった感じになった。最初の一時間は投票者が現れないという珍しい展開に。
 第7試合の南洋対決をリードしたのは<<マレーシア>>。最初から大量リードを奪っていく。序盤からぽつぽつと票を拾っていた<<パプア・ニューギニア>>も日が落ちてから反攻を見せ、わけてもラスト一時間で怒涛の連続得票を見せるが、得票を二桁に載せるのがやっと、逆転まではかなわぬ夢だった。
 第8試合も、すぐに<<ドイツ連邦共和国>>が大量リードを奪ってきた。そのまま終始圧倒的な得票で大勝した。<<ジャマイカ>>も夜に入って多少元気が出てきた感じではあるが、それでもドイツの勢いを上回ることはできなかった。むしろ予選でのドイツは予選第二位の23票、二位以下の五カ国に計11票しか与えぬ圧勝だったことを思えば、これでも十分善戦したといえるかもしれない。
 予選を二桁得票で圧勝した両国が、貫禄の二回戦進出となった。

【第7試合勝者:マレーシア=16】
【第8試合勝者:ドイツ連邦共和国=20】

 

本選一回戦Dブロック(3/19〜3/22)総括
文責:空気擦過 ◆US2VTGbXvQ

 本選一回戦、いよいよ最後のブロックが登場である。

 優勝候補がひしめく「魔のブロック」。果たしてどのような展開が待っているのか。

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○第1試合(2003/03/19) 有効票総数=30

   ノールウェー王国  VS  デンマーク王国


○第2試合(2003/03/19) 有効票総数=43

   クック諸島  VS  アイルランド


 Dブロックは一日目から大荒れとなった。
 第1試合は、北欧の王国同士が激突する。ともに赤地に十字の国旗を持つ、<<デンマーク王国>>と<<ノールウェー王国>>。デンマーク国旗の中に青十字を入れるとノールウェーになるわけだが、それはさておきこの勝負、迷った投票者も少なくないようで棄権票が目立った(第2試合のみへの投票が多かった理由はもうひとつあるが、それは後述)。序盤のうちは両者互角の展開。しかし次第にデンマークのほうが優位に立ち始める。夜が更けるにつれ、完全にデンマークの天下になっていった。ノールウェーも最終盤追い上げてはみたものの、結局ダブルスコア負け。かつてデンマークの属領だったノールウェー、旧主の壁は厚かったか。
 そして問題は第2試合である。選対の支援とあいまって、予選を圧勝で突破してきた<<アイルランド>>、今回も序盤から大量の支援投下を受ける。序盤から完全にアイルランド圧勝ムードで、ぽつぽつと票を拾う<<クック諸島>>を圧倒した。ここまでならこれまでのワンサイドゲームとさほど変わることはないのだが、今回のアイルランドにはもう一山待っていた。ちょうど22時30分にあわせ、「狼こんこん連」を主体とする、トーナメント始まって以来の本格的なラシが入る。便乗組も手伝って、一気に票を伸ばしたアイルランド、終わってみれば得票は39票。得票数ダントツトップ・有効票総数も最多という、予選の26組を思わせるすさまじい試合が展開した。このラシ組は、大半がアイルランドにのみ投票したため、二試合の有効票総数に大きな差が生じるという結果をも招来するにいたっている。

【第1試合勝者:デンマーク王国=20】
【第2試合勝者:アイルランド=39】

 

 

○第3試合(2003/03/20) 有効票総数=22

   トンガ王国  VS  日本


○第4試合(2003/03/20) 有効票総数=24

   中華人民共和国  VS  ポーランド共和国


 <<日本>>がこのトーナメントに登場することについて、異論・反論はあるやも知れない。しかし、このトーナメントが日本の掲示板で、日本語で行われているからといって、すなわち日本が優勝で決まるかといえばそうでもなかろう。自国だから好感度が高いかといえば、反例はいくらでもある。愛国心の強さではとかくどこにも負けない、と自他共に任ずる国で、生まれ変わっても自国に生まれたいか、と問われた学生が、半数近くNoと答えたと聞く。大体今の日本自体、自国の好感度を下げるようなベクトルを持つ勢力が、厳然と存在している。逆に、恩義や共感、憧憬などにより、他国に自国以上の好感を抱くことも決して少なくはない。日本を含めての国家好感度調査なり、トーナメントなりが、出来レースになるとは決して思えない。少なくとも、その文句いいが通らない腹いせに、投票スレを荒らすがごときは言語道断である。
 前置きが長くなったが、この日トーナメントに日本が入っていることにつきちょっとした悶着があったので、私見を述べさせていただいた。
 本題に入ろう。この第3試合、リードしたのはやはり日本だった。しかし日が昇ると、予選では3票止まりだった<<トンガ王国>>が健闘を見せ始める。結局は終盤再び勢いを取り戻した日本の前にダブルスコア負けに終わったが、予選の倍以上、7票を獲得。
 一方の第4試合、前日のアイルランド同様選対の支援が強力な<<ポーランド共和国>>が、今回も大量の支援投下を受け、序盤から順調に快走する。対する<<中華人民共和国>>、予選では二桁得票、好感度はともかく知名度はトップクラスのつわものながら今回は苦戦。日が昇ってから正午まではそこそこ票を稼いだものの、午後になって登場したポーランド選対の追加援護物資が効いたか、票を伸ばせぬまま。結局、予選で見られたような後半戦の粘り強い追い上げもなく、ワンサイドゲームに終わった。

【第3試合勝者:日本=15】
【第4試合勝者:ポーランド共和国=19】

 

 

○第5試合(2003/03/21) 有効票総数=30

   テュニジア共和国  VS  サモア独立国  VS  タイワン


○第6試合(2003/03/21) 有効票総数=30

   コスタ・リカ共和国  VS  タイ王国


 第5試合は、予選でダントツの最多得票をたたき出した<<タイワン>>に、ともに3票で予選25組二位タイに滑り込んだ<<テュニジア共和国>>、<<サモア独立国>>が挑む。この顔合わせ、正直気の毒とすら思える。徹頭徹尾タイワンペースで進行、今回はさすがに予選のときのようなことはなかったものの、それでも有効票の9割、27票を取って完勝した。アイルランドには及ばないとはいえ、本選一回戦で二位となる得票数である。一方サモアは2票、テュニジアにいたっては開始まもなくに投ぜられた1票どまりで、アンティグア・バーブーダと並ぶ最少得票となってしまった。
 第6試合も、投票開始後しばらくの投票は<<タイ王国>>一点張り。<<コスタ・リカ共和国>>が最初の一票をとったのは、なんと夜も遅くなって21時を回ってからという状態だった。その後一時間ほどの間にコスタ・リカも多少の荒稼ぎはしたもののあまりにも遅きに失し、結局タイ圧勝。アイルランド・タイワンに次ぐ24票を獲得した。アジア勢がともに圧勝して、二回戦を迎えることになった。
 この試合では21時過ぎに、「24士」メンバーが投票スレに登場。その後一時間にわたり次々に票を投じた。二日前には「こんこん連」のアイルランドラシがあったわけだが、今回は、第5試合はタイワンで統一、第6試合はまちまち。やはりタイワン支援が目的だったのだろうか。しかしコスタ・リカの得票にも少なからず貢献している。

【第5試合勝者:タイワン=27】
【第6試合勝者:タイ王国=24】

 

 

○第7試合(2003/03/22) 有効票総数=18

   エリトリア国  VS  ハンガリー共和国


○第8試合(2003/03/22) 有効票総数=15

   ロシア連邦  VS  ガーナ共和国


 本選一回戦の最終日。Dブロックとしては珍しく、予選でも派手な得票はなかった国が並ぶ。ここ数日激戦続きだった反動がきたのか、きわめて静かな日。有効票総数が20票に届かなかったのは、本選一回戦でこの日の二試合だけだ。
 第7試合、午前中こそ最初の1票をとった<<エリトリア国>>が善戦したものの、その後は<<ハンガリー共和国>>が独走態勢を作り上げていく。結局のところエリトリアは3票止まりでハンガリーの圧勝。
 第8試合は、予選では4票どまりの<<ロシア連邦>>が、支援の投下も受けてリード。<<ガーナ共和国>>がこれを追う展開に。夜に入って、ガーナが強烈な巻き返しを見せ、アフリカ二カ国目の二回戦進出を狙ったが、日中のリードを守ったロシアが逃げ切った。勝ったとはいえロシアの得票は9、二回戦進出国の一桁得票としては同じ9票のスイスがあるが、こちらは五カ国が当たった結果。ともあれ、二試合ともに旧東側陣営がアフリカ勢を下すという結果で最終日を終え、本選一回戦は幕を閉じた。

【第7試合勝者:ハンガリー共和国=15】
【第8試合勝者:ロシア連邦=9】

 

本選一回戦各種データ
文責:空気擦過 ◆US2VTGbXvQ

    予選時の得票との関係

 本選進出国で最少得票は3票で7カ国あったが、さすがに一回戦で全滅。<<トンガ王国>>以外は1〜2票で消えていった。予選で4票どまりながら、二回戦に駒を進めたのが<<ヴァチカン市国>>と<<ロシア連邦>>。逆に予選では二桁得票ながら、本選一回戦で姿を消したのは四カ国。<<大韓民国>>、<<フランス共和国>>、<<ブータン王国>>、<<中華人民共和国>>だが、後の二者は相手が予選でそれ以上の得票をマークしていたケース。韓国を破った<<リヒテンシュタイン公国>>、フランスに勝った<<ソロモン諸島>>は金星といっていいだろう。

○ 一回戦での得票

 最多得票は<<アイルランド>>の39。以下<<タイワン>>27、<<タイ王国>>24、<<グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国>>と<<インド>>各23、<<パラオ共和国>>22と続く。最少得票は<<アンティグア・バーブーダ>>と<<テュニジア共和国>>の1。ともに三カ国がぶつかったケース。2票の国は5カ国あったが、<<マカオ>>以外はやはり三カ国以上がぶつかったケースだった。

 一回戦突破国のうち、最少得票は<<スイス連邦>>と<<ロシア連邦>>の9。逆に一回戦敗退国で最多得票を集めたのは<<ブータン王国>>の16票。その他二桁得票をあげながら一回戦で敗れた国は全部で10にも及んだ。

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